待ち合わせ場所の喫茶店の看板の写真が届いた面談日前日、嫌な予感しかしない。
面談日当日
少し遅れます、とのメールあり。
その後間髪入れず電話があり「今向かってます」と。
…別に電話いらないのに。
とは思ったものの電話の声は柔らかで優しそうな印象。
少し気分を持ち直し、少し期待を抱きつつ待っていたら、業務用ですか?と聞きたくなる防塵マスク?のようなごっついマスクをした髪の毛ぼっさぼさ、清潔感の欠片もない人が現れる。
既に帰りたい
え?この人か?この人なのか??
人違いであってくれ、と思っていたら私を見つけ、名乗ってくれる。
うわぁ~、帰りたい…。
でもせっかくなんだし、お茶だけだし、我慢しようと思い渋々お茶をすすることを決意。
お店に入ったものの、向かい合わせで座ることが苦痛、椅子を最大限引き、イナバウアー気味で面談スタート。
気を確かに
ナルシストさんがマスクを外したところ、反対咬合、歯並びがったがた、無精ひげ。
色々無理…、正視に堪えない…。
こんな奴が(失礼)、音楽やって~、株やって~、カメラが趣味で~、普通の人はそんなことしないでしょ、みたいに言ってたのか…、吐きそうだ。
いやいや、でも私もいい年だし、人は見た目ではないかもしれないし、すこーし見慣れた気もするし、もう少し頑張ってみよう、と自分を奮い立たせる。
蛋白尿
しかしそんな私に追い討ちをかけるかのごとくナルシストさんの病気の話。
免疫の病気で云々、蛋白尿が出てて云々、蛋白尿の数値が云々、蛋白尿を抑える薬を数種類飲んでて云々、薬も実際見せてくれる(いらねー)。
長々長々聞かされる蛋白尿の話。
なぜ私は初対面の気持ち悪い男性の尿の話を聞かなければいけないのか…。
話題を変えるも
なんとか蛋白尿の話を遮り趣味の話に持っていくことに成功。
しかしこの趣味の話、全てにおいて「この趣味をしてる俺、かっこいい」的な感じ。
口癖は「普通の人であれば~」という言葉。
「普通の人であれば〇〇だけど、自分はこうしてるから(すごい)」とつながっていく。
普通の人とは違う自分はすごい、と自分に酔いしれてる。
普通とは
こんなに見た目悪いというか(失礼)、いろいろ気を使ってないのに…。
確かに普通の人とは感覚が違うのかもしれない、というかそもそも「普通」とは一体なんだろう、等々悩む。
そのうち私にも話を振ってきたので、気持ち悪さを力に変えて仕事の話やらしゃべりまくってみた。
ひかれたかな~くらい思っていたら帰り際「とてもユニークで面白い、また会いましょう」とのお言葉をいただく。
悩む…、気持ち悪いし…、変な人だし…、生理的に無理ってやつかもしれない。
でも悪い人ではなさそうだし、人は1回だけではわからないし、私もわがままを言っている場合ではないし、と思い2回目の約束をすることに。
そして2回目、ものすごーーく後悔することになるのでした。
教訓
第一印象変な奴は2回目も変。
直感も大事。