ドライブデートの後日、般若さんの家で初デート。
衝撃
物のなさ、部屋の綺麗さに唖然愕然呆然。
ガスコンロもなければ炊飯器もない、生活感の欠片もない無機質な部屋。
お皿は全て紙皿、箸は割りばし、スプーンフォークはプラスチックの使い捨て。
徹底してる…。
わかってはいたけどものすごい神経質の綺麗好き、潔癖症じゃなかろうかと思うほど。
小さなお菓子(チロルチョコとか)にいたるまで全てがピシッと整列されてる部屋。
恐ろしい…、とは思ったものの、見ないようにする。
1個だけある座椅子に座らせてもらっていると般若さんから「みねと結婚したいと思ってる」と言われる。
え~と、初めて会ったのが9月の上旬でこの時まだ9月下旬。
展開早いなぁ。
なんて答えるべきでしょう?この潔癖症大丈夫だろうか(私はとっても大雑把)。等々不安はあるものの嫌いではないので「私もそう思ってます」と答える。
加速
そうしたら、来月の〇〇日に私の家に結婚前提の付き合いの挨拶に行こう、その次の週にうちの親に挨拶に行こう、と。
この話の中、特に私のことが好きだとかそういった話は皆無。
誰でもいいから結婚したいのでは?という疑惑もあり。
でも結婚の話が出ても遅々として進まなかった20歳年上の人とは大違いで、先々の見通しを立ててしっかり進めようとする般若さんにとっても好印象。
こうなってくると結婚がしたくなってきた。
でも家庭の事情を詳しく話していないことに罪悪感。
やはり親への挨拶の前にケリを付けた方が良いと思い別れを覚悟でカミングアウト(親の事、家の事等)。
でもあっさり「そんなことは気にしない」と言われる。
親とか親戚の人が反対するかもしれないし…、というも「関係ない、みねのことは自分が守るから」と。
…本当か?
この優しさを信じて良いのか…?
急加速
嬉しいけれどいまいち信じきれない中結婚の話は急加速。
10月、両家への挨拶を済ませる。
11月、結婚指輪を見に行く、私の見ていないところで婚約指輪も選んでる様子。
12月、クリスマスイブ、レストランにて婚約指輪をもらう。
さて、入籍日をいつにする?とうい相談でいろいろ候補が上がるも、多くの人が幸せであろうと思われるバレンタインに入籍することに決める。
年が明けて1月、般若さんの両親がうちへスーツ姿で挨拶にくる。
2月入籍。
なぜか年度にこだわる般若さんなので同居は4月から。
4月、般若さんの単身用マンションで同居開始。
怒涛
こんな結婚までの流れ。
すべてにおいて「結婚したい!」という般若さんの強い意志の表れかと。
私のことが好きかどうかは不明。
好きと言われたこともなければそういえば言ったこともない。
結婚相手も私じゃなきゃ絶対にダメ、ということもなさそう。
どうしても「結婚」がしたかったんだなぁという印象。
それ故か、結婚までの一連の行動力は素晴らしい。
恋だの、愛だの、なんだのかんだののあまりなかったこの結婚。
でも挨拶もあり、指輪もくれて、入籍もして、結婚式もしたし、行動で示してくれたことには感謝。
めでたしめでたし
では終わらない。
般若さんの名前は「般若 モラ男」、そう、こいつの正体はモラハラ男だったのです。
このあと離婚に至るとはまだ想像だにしていなかった。
というかここまで書いて、いろいろと気づくことがあるけれど。
やはり「結婚」に舞い上がっていたか、見ないようにしていたのか、気づくべきでした…。