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モラハラの壁~逃亡編~

少しでも正気でいられるうちに。

生後10ヶ月の子どもを抱え、冷たい牢獄のようなモラ男との生活から逃げ出す。

敵前逃亡

面と向かってモラ男に言えない弱さ、情けない。

でも私は無理、耐えられない。

このままでは自殺してしまう。

列車で地元につくと、事前に連絡しておいた義母から連絡がくる。

色々あって私一人でお正月を過ごしたい旨説明する。

「何かあったのかい?どうした?」と聞かれたため、怒ったりすると見境なくキレて暴言吐いたりするんですか?と聞いてみると、

「何言われたの?そんなに色々言ってないと思う、前に私と喧嘩したの見たでしょ?あの程度だよ」と言われる。

あの程度?

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私にすると考えられないほどの全くかみ合わない怒鳴りあいの罵りあい。

価値観が違いすぎる。育ってきた環境が違いすぎる。

前々からなんですが結構キレたらいろんなことを言われて私も疲れてしまったんですよね、社会に出てないくせに、とか言われたりで辛くて私一人で帰ってきたんですよね、と伝える。

「社会?だって働いてたでしょ?今?今なんて働けるわけもないし」

「なんだろうね?仕事忙しいのかい?」

「少し実家で休んでおいで~疲れてるんだよ、夜電話しておくわ」と。

ものすごい楽観的。

帰還

実家に到着、なんの連絡もしてなかった母が驚く。

母の顔をみて今までのことを全部話す。

母は泣きながら「二度と帰るんじゃない、あなたが我慢強いのは私がよく知っている。そのあなたが家を出るなんてよっぽどのこと、一緒に頑張って暮らしていこう」と。

ありがたい、でも迷惑をかけてしまう、家に着いた安堵感・今後の不安、もう戻れないという虚しさ、子どもが不憫、色々考えて複雑。

涙も出ない。

ぼーっとしてる自分がいる。

子どもは母に慣れているので泣くこともなく、ご飯を食べさせてくれる。

私は母が作ってくれたご飯を食べる、久しぶりにのんびり食べられる。

ご飯のあとも母が子どもと遊んでくれる。

子どもを抱っこしていない状態で何もしていない、ということがなかったため何をしていいかわからず戸惑う。

いつもは家事に追われ、終われば子どもをポイっと渡されずっと泣かないように抱っこしていた。

これが自由?

今までの私はやはり奴隷だった。

そんな中、義母から連絡が入るも電話に出る気にはなれない。

さて、残る力を振り絞り、調停を起こさなければ…。